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まほろ駅前番外地

 「まほろ駅前多田便利軒」の続きです。

 なんか、ほんとに、「お! 多田、行天、久しぶり!元気だった?」って声をかけたくなるような、そんな感じです。今回のお話の中では、私は、曾根田のばあちゃんの昔語りが好きでした。

 そして、多田と行天の、微妙な距離感や、かみ合わなさや、ずれ加減が、私は大好きです。

 普通に考えると、すでに若者とは呼べない年齢になってしまった男共が、誰かと結婚するでもなく、子育てするでもなく、2人で身を寄せ合うようにして便利屋を営みながら暮らすというのは、かなり違和感を感じる状態だと思うのですが。

 でも、おじさん二人が、友情ともよべないかもしれない絆を確認しながら生きている様子に拒否感を抱かせず、むしろ応援したくなってしまうのは、三浦さんの筆力によるのか、飄々とした行天のキャラによるのか。どちらにしろ、すごいなぁと、思います。

 おそらく、きっと、続編があるのでしょう。そのための布石、といった印象を受けます。続編を読んだときに、「あぁ、2作目のあの話しは、ここに繋がるんだぁ!」っていう驚きを、3作目に期待しています。

 おすすめ度 ★★★★☆


内容紹介:第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』での愉快な奴らが帰ってきた。多田・行天の物語とともに、星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリーを収録。

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